土が良くなってくることによって、農薬も化学肥料も使わなくても作物が出来るようになります。そうすれば、栄養素の高い『安心・安全・美味しい』農産物を作ることが可能となってくるのです。

今、福島県は、放射能の風評被害で農産物が業務用中心で、産直等の「顔の見える関係」を構築するには難しい状況にあります。
国も福島県も我々生産者も共にできることは、積極的に取り入れ、風評被害払拭に取り組む事と、前記した栄養素の高い『安心・安全・美味しい』農産物を作ることであると考えています。

「安心・安全・おいしい」米作り

  • 私が農協在職中の昭和62年に経団連同友会・米部会で米に対する提言が出されました。
    その内容は、当時の日本の稲作農家の平均作付面積が1haに満たない状況であったにもかかわらず、10ha~20haをベースに米価を引き下げる。また、場合によっては外米も輸入するとの提言を出した。
    この記事を読んだ私は大変な時代が来る。

    持続可能な農業を構築するためにはどうしたらよいのか?と悩み、結論は「安心・安全・おいしい」米作りしかないと、特別栽培米・有機米栽培の福島県の先駆者である当時の熱塩農協の小林芳正営農部長に指南をいただきました。
    この時に小林部長に言われた言葉を今も忘れることはできません。それは、銭儲け主義で取り組むのであればやめとけ、なぜならばその様な考えで取り組んでも長続きはしない』と。

農業で生きがいとやりがいを見出す

  • 『農業は生業である。生業であるならば、その農業で「生きがいとやりがい」を見出すのが持続可能な農業経営につながるし、有機農業は手間・暇・お金がかかる。それを理解した消費者と顔の見える関係を構築する事によって、「食べておいしかった、来年も頑張って作ってください」とのメッセージが届けば、つらい農作業の疲れも飛び、生きがいとやりがいを構築できるではないか?』 と言われ、納得して帰り、昭和63年から特別栽培米・平成3年から合鴨を導入し有機米栽培に取り組み、福島第一原発が爆発するまでこだわり農法に取り組んでまいりました。

    原発事故が起きるまでは、東京都内のある小売店の店主から新潟県の「魚沼」の米も扱っている店ですが、自身のブログで、㈱ほたる浪漫の米は「当店一番のおすすめです」 との高い評価をいただき「味・香り・食感」どれをとっても当店トップと評価され、大きな生きがいとやりがいを感じたものでした。

ボカシ肥料の投入

弊社で今現在取り組んでいるのは、馬及び牛の完熟堆肥を投入し、2:1の粘土鉱物を入れ、米ぬか・モミガラ・魚粕・貝化石に竹藪の土着菌で発酵させたボカシ肥料を投入し土づくりを行っております。このような土づくりに邁進する事によって、団粒化構造の促進となりCECの向上につながります。

良質の堆肥・粘土鉱物・微生物の3本柱

  • 依然として、原発事故の風評被害は収まっておりませんが、弊社のコンセプトとして『安全・安心・美味しい』を掲げ、これを実現するためにはとにかく土づくりが大切であると認識し、CEC(塩基置換容量)を大きくすることが大事と考えています。いわばCECは人間の胃袋に相当します。このCECを大きくすることによって、陽(イオン)のカルシウム・マグネシウム・ナトリウム・アンモニウム・水素等を吸着することが出来ます。 このCECを大きくするためには、良質の堆肥・2:1の粘土鉱物(ケイ酸2:アルミニウム1)・微生物の三本柱が重要となっています。